正岡子規【9月19日】
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正岡子規について【9月19日】
子規というのはほととぎすのことです。
子規は結核を病んでよく吐血していたため、これを血を吐くまで啼くと言われるほととぎすに例えたものです。
このほかにもたくさんのペンネームを使っていました。
「獺祭書屋主人」の「獺」とは川獺のことです。
川獺は巣に魚を集めて貯蔵する習性があり、魚を祭っているようだということでこれを「獺祭」といいます。
ここから転じて「散らかっている様」の意味となりました。
「獺祭書屋」とは書物が散らかった部屋のことです
本名を升といい(常規から改名)、かなりの野球好きであったことから
「野球」という名前までありました。
ただし、この子規のペンネームの一つ「野球」が実際の「野球」の語源であるという俗説もあるのですが、これは間違いのようです。
子規自身は baseball の意味で「野球」という単語を使ったことはなく、「ベースボール」「弄球」「投球」といっていました。
baseball を「野球」と訳したのは、第一高等中学校野球部員の中馬庚という人です。
それまで、baseballをそのまま訳した「底球」等と呼ばれていました。
それを、「テニスはコートでプレーするから庭球、ベースボールはフィールドで行うから「野球」とし、これが広まったのです。
しかし、子規の弟子・河東碧梧桐が著書『子規の回想』の中で、「ベースボール」を訳して「野球」と書いたのは子規が最初であった。
が、それは本名の「升」をもじった「野球」の意味であった。と書いたため、ここから「子規が baseball を野球と訳した」という俗説が生まれました。
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